不感症に悩んでいる女性は、過去の経験が原因と決めている方がいらっしゃいます。
しかし、不感症は精神的な要因が引き金になる他に、肉体的なものが原因である場合があるのです。例えば、女性に多い冷え性など、身体の冷えがあります。身体の冷えはさまざまな病気の原因となりますが、不感症にも影響を与えるのです。
この記事では、不感症の原因や身体が冷やしてしまう原因を説明し、冷えを治して不感症を改善する方法を解説していきます。
不感症は身体の冷えが原因の1つ
不感症は身体の冷えによって引き起こされる場合があります。その理由は、冷えによって血行が悪くなると、女性ホルモンの分泌が低下するためです。女性ホルモンの分泌が低下すると性的な欲求までもが失われてしまうので、身体がオーガズムを受け入れる体制が整いにくくなるのです。その例として、女性は性的な刺激を受けて快感を得ると、膣が潤うようになっています。しかし、性的な刺激やセックスへの意欲が少ないと快さを感じにくいので、膣は潤わず余計に感じにくくなるのです。
また、身体が冷えていると不感症になりやすいだけでなく、妊娠もしにくくなります。妊娠するためには子宮の機能も高くなければなりませんが、身体が冷えていると子宮も十分な体制を整えられません。冷え性の方は早いうちに対策を取るようにしましょう。
ちなみに、身体に冷えを感じていなくても、慢性的な肩こりや貧血などの方も身体が冷えていて、不感症になってしまうリスクがあります。心当たりがある方は、生活習慣を直して、身体の冷えを取り除くようにしてください。
身体が冷える原因
ここでは、何が身体を冷やしてしまうのか、その原因について解説していきます。
筋肉量の低下
冷え性が女性に多い理由は、男性と比べて筋肉量が少ないことが挙げられます。筋肉はあまり知られていませんが、発熱をして熱を生み出しているのです。しかし、女性は皮下脂肪が多い一方、相対的に筋肉量が少ないので身体が冷えやすいのです。さらに、筋肉量が少なくて身体が冷えると血行が悪くなるので、さらに冷え性の悪化に拍車をかけます。女性の冷え性が治りにくいのはこのような理由からです。そして、身体が冷えることで、不感症も悪化させている可能性があるのです。
栄養不足
ダイエットを行っていると答える女性は多いですが、栄養不足から冷えを招く可能性があります。ダイエットの定番といえば食事制限がありますが、食事の量を減らすと栄養の摂取量が削減されるので、身体の機能を低下させてしまうのです。身体の細胞は糖や脂肪をエネルギーとして利用して、熱を作り出しています。また、身体のエネルギー循環を支えている成分にビタミン類があります。しかし、食事の量を減らすと、身体が必要とする栄養を供給できなくなるので、身体は熱を生み出せなくなるのです。その結果、身体が冷えていき、ついには不感症を引き起こしている可能性があるのです。
ストレス
ストレスを溜め込むことも身体を冷やす悪循環を作り出します。ストレスは自律神経を乱しますが、それが身体の循環を悪くして身体をどんどん冷やしていくのです。自律神経が乱れると、筋肉は緊張状態が続きます。すると、血管は収縮しっぱなしになるので、血液はスムーズに流れません。血行が悪化すると身体の細胞に十分な栄養を供給できなくなるので、細胞は熱を作り出せなくなって冷えにつながるのです。
生活習慣を改めれば不感症が改善する
バランスの良い食事が肝心
栄養不足でも説明しましたが、栄養が足りていないと身体を冷やす原因になります。糖分や脂肪、ビタミン、ミネラルなどバランスの良い食事を心がけることが、冷え性を治して不感症を改善させるために大切です。特に、冷え性の方の場合は、たんぱく質を摂取することがおすすめです。たんぱく質はあらゆる細胞を作り出すのに必要な成分で、身体の筋肉を作るのに欠かせません。また、たんぱく質は脂肪や糖とは違い、運動を伴わなくても熱を作り出す成分です。つまり、冷え性にとって有効な成分といえるのです。
ちなみに、ショウガやユズなど身体を温める食材も摂取することで、冷え性を改善できます。冷えが不感症と関係がありそうな方は、これらの食材を積極的に摂取してみてはいかがでしょうか。
毎日の衣類にも気をつける
冷え性の方は身体の先端に冷えを感じることから、カイロなどを手や足先に使う方がいらっしゃいます。しかし、それでは根本的な冷え性の解決にはなりません。身体の先端では自律神経の乱れを改善できないからです。自律神経を整えて冷え性を改善するためにいは、身体の中心をしっかりと温めることが重要です。そのためには、腹巻を使ったり、吸湿性が高い衣類を身につけたりすることをおすすめします。すると身体が温まって冷え性が改善されます。その結果、血行が良くなって不感症の改善につながりやすくなります。